
iPhoneには、CBRやCBZファイルを開く機能が標準ではありません。ファイルAppでタップしても何も起こらず、Apple Booksに渡しても拒否されます。読むにはコミックリーダーアプリが必要です。ここでは、おすすめの3つのアプリ、それぞれの得意分野、一見使えそうで使えない回避策、選び方を紹介します。
開示: 私は、ここで紹介する3つのうちの1つ、ComicFlowの開発者です。公平に比較するよう努めました。PanelsやChunkyのほうが向いている場面では、そう書いています。
先に結論 #
- iPhoneはCBRとCBZを標準では開けません。 画像を収めたRARとZIPのアーカイブで、iOSは読めるコミックとして扱いません
- リーダーアプリが必要です。 2026年時点でおすすめは、ComicFlow、Panels、Chunkyの3つです
- ほとんどの人は: リーダーを入れて、ファイルAppでファイルをタップし、「[アプリ]で開く」を選ぶだけです。普段読むのに変換は要りません
- PDFへの変換は必要なときだけ: 共有、Apple Booksで読む、印刷など
iPhoneがCBRとCBZを開けない理由 #
.cbzは、画像(多くはJPEGかPNG、1ページ1枚で連番)を収めた普通のZIPアーカイブです。.cbrは、同じ内容の普通のRARアーカイブです。iOSはZIPをiOS 13から標準で展開できますが、RARには標準対応がありません。Appleはこの形式のライセンスを取っていません。しかもiOSがZIPとして開けるCBZでも、画像を順番に読むコミックだとは認識しません。表示されるのはバラバラの画像のフォルダで、読書体験にはなりません。
使えそうで使えない回避策 #
.cbzを.zipに名前変更してファイルAppで開く。 展開はされ、page_001.jpg、page_002.jpgといった画像が並びます。「読む」には写真Appで1枚ずつスワイプするしかなく、ページのスナップも見開きも読書位置の保存もなく、マンガの右から左モードもありません。12ページなら我慢できても、200ページのグラフィックノベルでは苦行です。
Apple Booksで開く。 BooksはPDFとEPUBを受け付けますが、CBRやCBZは受け付けません。ほとんどの人が最初に試すので、下に専用の項目を設けました。
iCloud Driveのクイックルック。 最初のページがプレビュー表示されることはありますが、ページはめくれません。
ショートカットApp。 CBZを展開して写真のスライドショーで開くショートカットは、小さなファイルなら動きます。約30MBを超えると厳しく、マンガの右から左にも対応できません。
ウェブの変換サイト。 CloudConvertやZamzarでCBRをPDFにできますが、ファイルを第三者にアップロードして待ち、PDFをダウンロードし直すことになります。1回きりなら問題なくても、ライブラリ全体には向きません。アップロードの上限が100MBのところが多く、それを超えるコミックファイルもよくあります。
Apple BooksでCBZやCBRは読めますか? #
読めません。 Apple Booksが読めるのはEPUBとPDFだけです。.cbzや.cbrを渡すと、非対応のファイル形式というエラーになります。iOS 16までさかのぼって試した範囲では、どのバージョンでも同じです。古いガイドに違うことが書かれていても、誤りです。
現実的な選択肢は2つです。
選択肢1:ファイルを直接開けるリーダーを使う。 目的が「iPhoneでコミックを読むこと」なら、Apple Booksは不要で、変換もいりません。以下の3つのリーダーは、CBZやCBRをそのまま開けます。多くの人にとって、これが正解です。
選択肢2:PDFに変換してBooksで読む。 実際に使えますし、そうしたい理由もあります。ただし代償は読み始めてから分かります。
- 右から左の読み順が失われます。 BooksにはPDF用のRTL切り替えがありません。マンガは逆向きにめくることになり、後から直せません。これが最大の問題で、マンガを読むならBooks経由は避けたほうがよいです。
- 全ページが再エンコードされます。 画質を選びます。高画質は細部を保ちますがファイルが大きくなり、低画質は小さく保てますが、スキャンページの細かい文字が荒れます。
- ファイルが2つになります。 CBZとPDFを管理することになります。
- 見開きが扱いにくくなります。 PDFでも横長の1ページのままなので、縦向きでは小さく表示されます。
BooksはPDFの読書位置を覚えてくれます。
変換が向いている場合: ライブラリをBooksに集約していて電子書籍と並べたい、Macで読む、コミックリーダーのない相手にファイルを渡したい、書き込みや印刷をしたい、といったときです。ComicFlowなら端末内で、アップロードなしに変換できます。高・中・低から選ぶと、PDFがファイルAppに保存されます。数百ファイルをまとめて変換するなら、MacやPCのCalibreが無料で向いています。手順の全体はiPhoneでCBRとCBZをPDFに変換する方法(英語)をご覧ください。
おすすめのリーダー3つ #
Panels:大量のコレクション向け #
美しいUIと、このカテゴリで最も強力なクラウド同期(Dropbox、Google Drive、OPDS)が特長です。CBR、CBZ、PDFに対応します。価格は$10の買い切りに加えて、クラウド機能に年$30かかります。複数のクラウドに数千冊を置いている、あるいはKomgaやKavitaのサーバーをOPDSで使っているなら、Panelsが最適です。短所は、本格的なコレクター向けに作られていて、価格もそれなりということです。
Chunky Comic Reader:無料で使うなら #
長く続くアプリで、もともとはMacとiPad中心でした。無料版と有料のProアップグレード(約$5)があります。iPadの横向きでの見開き表示が得意です。無料版は新しい号へのアクセスに制限があり、Proで外せます。ここ数年デザインの大きな刷新はありませんが、安定して動きます。
ComicFlow:「タップして読むだけ」ならこれ #
$2.99の買い切りで、サブスクリプションも広告もトラッキングもありません。CBR、CBZ、RAR、ZIP、PDFを開け、必要ならCBR・CBZからPDFへの変換も内蔵しています。あえて入れていないもの: ライブラリのクラウド同期、OPDS、ファイル名によるシリーズの自動判別、サーバーからのストリーミング。これらが必要ならPanelsのほうが向いています。ComicFlowは市場の中間層向けで、iCloudに数百ファイルあって、複数クラウドの管理ではなく読むことを重視する人のためのものです。
選び方 #
- 5,000冊以上、複数のクラウド、OPDSサーバー → Panels
- iPad中心、無料、たまに読む → Chunky
- iCloudやローカルのファイル、買い切り、サブスクなし → ComicFlow
3つとも使えます。間違いなのは、コミックを読まないことだけです。
リーダーを入れたあとの開き方 #
- ファイルAppから: ファイルを探してタップし、「[お使いのアプリ]で開く」を選びます
- Safariから: ダウンロードしたファイルをタップし、共有からリーダーを選びます
- メールから: 添付ファイルをタップし、リーダーに共有します
- AirDropで: Macから送り、受け取り先にリーダーを選びます
- Dropbox/Google Driveから: クラウドアプリでファイルを開き、リーダーに共有します
読み込んだコミックはアプリのライブラリに残り、オフラインでも読めます。飛行機の中でも便利です。転送方法の一覧はコミックをPCやMacからiPhoneに転送する方法(英語)にあります。
対応形式は5つで、CBR、CBZ、RAR、ZIP、PDFです。.cb7(7-Zip)は珍しく、ComicFlowを含めほとんどのリーダーでは開けません。先にMacでCalibreなどを使って変換する必要があります。
試してみましょう #
- ComicFlow($2.99の買い切り)、Panels($10 + 年$30)、Chunky(無料 + Pro $5)のどれかをインストールします
- 最初のファイルをタップし、「[アプリ]で開く」を選びます
- 読みます
3つともオフラインで使え、アカウントは不要です。ライブラリの大きさと予算で選んでください。
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